前歯には奥歯の噛み合わせが関係しています

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前歯には奥歯の噛み合わせが関係しています

いわゆる部分矯正(前方のみ)は、臼歯の配列と咬合が安定していることが前提です。土台(奥側)の設計が不十分なまま前方だけを整えようとすると、咬合の不一致を招き、結局は全体の再設計が必要になる場合があります。

「奥は見えにくいから」という理由で土台を見直さずに前方のみを整えると、時間とともに前歯の不安定化中心線のずれが表面化し、再介入が必要になることがあります。

住まいでいえば、基礎や梁の見直しをせずに見える部分だけをリフォームするようなもの。まずは土台の設計から、が原則です。

参考:部分矯正に関する外部記事 ▶

奥歯に病的な異常がなくても…

口腔内写真1
口腔内写真2

この例では、臼歯の明らかな病的所見はないものの、左右での非対称がありました。前歯は一見そろって見えても、上下犬歯の位置関係が左右で異なり、治療が進むほど中心線のずれや左右差が気になってくる―― そんな経過は珍しくありません。

部分だけを先に整えると、他部位の不一致が相対的に目立つのはよくある現象です。最初は部分矯正で十分と思えても、途中から全体の再設計を望まれることもあります。

なお、インビザラインGO(部分設計)からコンプリヘンシブ(全体設計)へ切り替える場合は、契約区分が異なるため新規手続きが必要です。

初回相談では、費用や期間で部分を選ばれるケースもあります。成人の場合は臼歯の移動が制約されることもあるため、選択自体が誤りとは限りません。一方で、進行に伴い他部位が気になってくる可能性も踏まえ、長期の満足度から設計を選ぶことをおすすめします。

治療後イメージ

インビザライン公式HPに掲載されました!

当院の症例が2018年、Align Global Galleryに掲載されました。
掲載症例はこちら ▶

掲載ページのスクリーンショット

インビザライン・ファカルティは、アライン社が講師活動を行う歯科医へ付与される称号です。必要に応じて外部講師と連携し、設計の妥当性を検証しています。
2022年:プラチナ/2023年:プラチナエリート(社内区分表記)を取得しました。

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こむら矯正歯科
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