親知らずが前歯の歯並びに影響する理由





前歯が乱れてきた?その原因は「親知らず」にあることがあります|こむら小児歯科・矯正歯科

前歯が乱れてきた?その原因は「親知らず」にあることがあります

「最近、前歯が少しずつ重なってきた気がする」
「下の前歯の傾きが増えたように感じる」
このような変化は、成長が終わった年齢でも起こることがあります。

その理由の一つとして、親知らず(第三大臼歯)が後方からわずかな力を加え続けている可能性があります。
親知らずは奥の限られた骨の中で生えてくるため、その圧力が歯列全体に伝わり、前歯部の重なりとして現れることが報告されています。
(出典:Vastardis H. J Clin Orthod. 2000)

目次

なぜ親知らずが前歯の配列に影響を与えるのか

親知らずは12〜13歳頃に歯胚(芽)が形成され、18歳前後から萌出が始まります。
その際、あごの骨に十分なスペースがなければ、奥歯が前方へわずかに移動する反応が起こります。

奥歯は根が太く強いため、その位置変化は前方へ連鎖し、最も根が細く動きやすい下顎前歯に「傾き」や「重なり」が生じます。
これは、歯が生えてこようとするときに発生する生物学的な力(萌出圧)によるものです。
(出典:Proffit WR. Contemporary Orthodontics, 6th ed.)

院長自身の口腔内を例に解説します

以下は、院長自身の口腔内写真です。横から見ると、親知らずまで整っているように見えます。

院長の口腔内画像1

しかし、別角度から確認すると、左側の親知らずが骨の限界位置にあり、後方に逃げ場がない状態です。
その結果、手前の奥歯がわずかに前方へ押し出され、前歯部に軽度の乱れが生じています。

院長の口腔内画像2

これは歯科医自身の口の中であっても起こる、骨格構造に基づく自然な反応です。

18歳以降に乱れが進みやすい理由

大学生前後の年齢になると、親知らずの萌出が活発になり、その動きが前歯の重なりとして現れるケースが増えます。
「中学生のときに矯正して整えたのに、大学生で前歯が再び重なった」という相談の背景には、親知らずの影響が挙げられます。
(出典:Richardson ME. Br J Orthod. 1994)

以下の動画は、この力の伝わり方を視覚的に理解できる内容です。

親知らずの管理は、歯列の安定に直結します

親知らずが痛くなくても、歯列に力を加えている場合があります。
そのため、生える方向・角度・骨の厚みをCTで評価し、必要に応じて抜歯の時期を判断することが重要です。

当院の取り組みと実績

当院のインビザライン治療の症例は、2018年に公式症例サイト
Align Global Gallery
に掲載されました(世界で591番目・大阪府で3番目)。


掲載ページスクリーンショット

インビザライン・ファカルティ(アライン社公認講師)は全国でも限られた歯科医のみが取得できる資格です。
当院では、院長が作成した治療計画をファカルティ監修のもとで確認し、正確性と再現性の高い治療設計を行っています。

2022年:プラチナステータス/2023年:プラチナエリートステータスを取得しました。

プラチナエリートステータス認定証


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こむら矯正歯科
CT診断・セファロ分析による根拠ある設計をもとに、ワイヤーを使わない矯正治療を提供しています。 「Delicate. Natural.」の理念のもと、健康的で自然な歯並びを大切にしています。 ▶ 公式サイトはこちら
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