Delicate.Natural.
繊細な関わりの積み重ねで、本来の成長へ


小児矯正について、当院が大切にしていること
情報が多い時代だからこそ、「何歳から?」「どの装置?」という問いに、一般論で答えることはできません。
お子さまの骨格・成長段階・萌出状況はそれぞれ異なります。大切なのは、検査と診断をもとにした「その子だけの判断」です。
詳しくはインビザライン・ファースト解説ページをご覧ください。
開始時期は、成長の段階を見極めて判断します。
お子さまの骨格は成長とともに変化しています。その変化を見極めながら、最も効果の出やすいタイミングで治療を始めることが大切です。

お子さま一人ひとりの成長段階とお口の状態を見極め、最も適したタイミングと方法で設計します。
① 成長期は、あごの成長方向と歯の生え変わりを見ながら設計することで、横顔のバランスが整ったと感じられるケースがあります(個人差があります)。
② インビザライン ファーストを選択すると、第二期治療が必要になった場合、通常のコンプリヘンシブではなく、割安な「インビザライン フェイズ 2」が使用できます。
トレーニングで永久歯は小さくなる??
トレーニングで歯の大きさそのものが変わることはありません。

お子様の治療において、知っておいていただきたいポイントが3つあります。

横顔のレントゲン
が必要

前歯を無理に
並べる矯正は✖

既成装置の
落とし穴
以下に詳しくご説明します。

横顔のレントゲンが必要

セファロレントゲンはこのようなレントゲンです。
横顔の骨格タイプによって、理想的な歯の位置関係は異なります。
骨格は大きくドリコ、メジオ、ブレーキーの3つに分類され、それぞれで適切な設計が変わります。

矯正治療によって横顔のタイプを変えることはできません。例えば、ブレーキーの人をドリコに変化させることはできないのです。
ですから、治療前にお子さまがどのタイプに該当するかを分析することが、設計の出発点となります。
歯だけでなく、骨格を含めた検査と診断で治療の方向性を決定し、診断に沿った治療を行うことが重要です。
- 治療の難易度
- 第一期矯正と全体矯正の違い
- 第一期治療で改善できることと改善できないこと
をよく理解した上で、治療を開始することが大切です。
成長・骨格・歯根の状態を読み解き、お子さま一人ひとりに合わせた「設計」をご相談いただけます。
お口のお写真をLINEで送っていただくと、返信でご説明いたします。
※カウンセリングは無料です。
費用のご案内には資料(レントゲン等)が必要です。

前歯を無理に並べる矯正は✖
髪を切るとき、前髪だけ整えると全体のバランスが崩れることがあります。でも髪は伸び直せる。歯はそうではありません。
だからこそ大切なのは、「その設計が、骨格や歯根の安全域に収まっているか」という視点です。
当院ではセファロ分析で骨格を数値化し、必要に応じてCT診断で歯根と骨の位置関係を三次元で確認したうえで設計します。

また、小児矯正において、まだ永久歯が生えそろっていない段階で前歯だけを並べると、
下のビデオのように、その後に生えてくる歯のスペースが足りなくなることがあります。
前歯の位置は、犬歯の萌出方向と深く関わっています。この自然な動きと調和した設計が、無理のない咬合誘導につながります。
前歯のスペースが十分に確保されていない状態で歯を動かすと、これから生えてくる犬歯の通り道をふさいでしまうことがあります。

既製装置の適応
「K1」や「プレオルソX」などの既製品マウスピース型装置は、あらかじめ決まった形で作られています。適応が合えば有効な選択肢であり、当院でも使用するケースがあります。

しかし、既製品のため、お子さま一人ひとりの骨格や成長段階に、必ずしも合うとは限りません。
装着感や継続のしやすさにも個人差が生じやすい特性があります。
装置の厚みと力のかかり方について
既製品の装置は、一人ひとりの骨格に合わせた力の調整ができません。

そのため、歯にかかる力の方向や量が、そのお子さまに適切かどうかを事前に診断することが、装置選択の前提となります。

インビザライン ファーストとは?
インビザライン ファースト(小児用)は、デジタル設計による完全オーダーメイドの小児矯正システムです。お口の形状に合わせて製作するため、フィット感が高く、装着時の負担も少なくなります。
治療有効期間は最大2年間です。この期間の中でお子さまの成長と歯の動きを見ながら治療を進めるため、診断の精度と設計の質が結果を大きく左右します。

7歳ごろから始めるインビザライン ファーストでは、顎の成長方向を設計に組み込むことで、横顔のバランスが整ったと感じられるケースもあります(個人差があります)。
デジタルシミュレーションは、治療計画の「下書き」を提供するツールです。それを、お子さまの骨格・歯根・成長段階に対して生体として妥当な「設計図」に仕上げるのが、歯科医師の臨床判断です。

将来的には、世界中から集まる数億人分のCT付き治療データが蓄積され、AIが最適な治療計画を提案する時代が来るかもしれません。しかし今はまだ、一人ひとりのお子さまに向き合い、成長を見ながら設計できるのは人間の歯科医だけです。

2022年にインビザライン社のプラチナ ステータス、2023年以後は、プラチナ エリート ステータスをキープしています。

インビザライン ファーストが、将来の選択肢を広げる
7歳からのインビザラインファーストで顎の骨格を整えることで、第二期治療での選択肢が広がります。
ご自身が抜歯矯正を経験された保護者の方から、「子どもはできるだけ抜歯せずに治したい」というご相談を多くいただきます。

インビザライン治療が求める、設計という技術
インビザライン治療で用いる力は、穏やかで持続的なものです。
この力を、どの方向へ・どの順序で導くか。そこに設計の質が問われます。
最初の設計も、途中の判断も。
どこをどう導くかを見極める力が、インビザライン治療の核心です。
「感覚」ではなく「数値」を基盤に設計する
インビザラインは、歯を動かす距離や角度を段階ごとに数値で設計し、その積み重ねでゴールへ到達させる治療です。システムが提示する初期設計はあくまで「下書き」です。骨格・歯の根の位置・骨の厚みを確認し、数値を修正して体に無理のない範囲に収める。この工程が非常に大切です。

「なんとなく整う」のではなく、「体に無理がないか」を数値で確認しながら進める。
当院がインビザラインを選ぶ理由は、診断と設計を中心に置き、歯科医の判断で修正・確定することで、予測通りの治療を自分たちの手で組み立てられるからです。
🏛️ 当院は30年にわたり、あごの成長という自然の力を活かして、永久歯のための「土台」を整える治療を行ってきました。
現在はこの経験に、コンピューターで歯の動きを0.1ミリ単位で設計するインビザライン・ファーストを組み合わせています。
「この子のあごはこれからどう育つか」を見抜く30年の経験と、デジタルの正確な設計図。
この二つの掛け合わせが、お子さまの負担を最小限に抑える「当院の小児矯正の基盤」です。
小児矯正は“育てる”|咬合誘導

当院は、インビザライン、床矯正、プレオルソ、マイオブレース、ワイヤー矯正、咬合誘導(小児矯正:Occlusal guidance)、成人歯列矯正のすべてに10年以上の実績▶があります。
現在は、デジタルで正確なシミュレーションを作成でき、安全性の高い治療が可能なインビザラインを中心に診療しています。


自然で美しい笑顔のために
|こどもの矯正ができること
骨はまだやわらかい成長期のうちに、あごを整えておくことが大切です。
10歳ごろまでに始めることで、自然な成長の力をより効果的に活かすことができます。
インビザライン治療×専門医▶|将来の選択肢を広げる治療

成長期にあごの骨格を整えておくことで、将来の治療設計の選択肢が広がります。
噛み合わせのバランスが整うことで、機能的にも自然な歯並びへとつながります。
忙しいご家庭へ|LINE・オンラインで通院回数を最小限に

また、咬合誘導で顎を拡大しておくと「ブラックトライアングル」の発生を減らすことが可能です▶︎

タイミングを逃さないために
成長期にしか活かせない治療があります。
当院では、必要なお子さまに適切なタイミングで治療を届けられるよう、費用は無理なく続けられる設定にしています。


完全オーダーメイドの矯正設計

矯正治療の適切なタイミングは、年齢だけでは決まりません。5歳でも、8歳でも、12歳でも、その子の成長段階と骨格の状態を診断したうえで、今その子にとって最適な設計を行います。
必要なときに、すぐ設計を整え直せる環境

お子様のお口の中を口腔内スキャナー(iTero)で立体的に撮影し、治療の設計図を作ります。ただし、歯の動き方やスピードには個人差があり、途中で予定と少し違う動きが出ることは珍しくありません。
📐 「最初の設計図に、無理にお子様の歯を合わせようとしないこと」
動きの違いを感じたときには再スキャンを行い、いまの状態に合わせて設計を整え直します。この工程を「リファインメント」と呼びます。
当院がiTeroスキャナーを2台備えているのは、設計の見直しを先延ばしにしないためです。「ずれに気づいたら、すぐ整え直す」——この姿勢が、歯に無理な力をかけず、自然な噛み合わせを育てることにつながります。
透明なマウスピースを使用するため、学校生活でも目立ちにくく、お子さまが安心して治療を続けられます。取り外しができるので、食事や歯みがきも普段通りに行えます。

インビザラインを使用すると、小臼歯を抜歯せずに治療できることが多いです。
インビザライン・ファースト

他装置との違いも解説
| 😊 お子様に優しい治療 | 痛みがほとんどなく、薄い透明のマウスピースで目立ちません。 2週間ごとに新しいマウスピースに交換するので、常に清潔です。 あごの成長に合わせた設計で、健やかで自然な発育をサポートします。 |
|---|---|
| 🏃 お子様の生活を守る設計 | 食事や歯みがきの時は外せるので衛生的です。 スポーツや楽器演奏も普段通り楽しめます。 MRI検査を受けなくてはいけない際も、取り外しができるので万が一にも備えられます。 |
| 🎯 精密な治療を実現 | デジタルで0.1mm単位で細かく歯を動かすため、歯ぐきへの負担が少ないです。 必要な歯だけを理想的に動かせるので、効率的です。 |
| 📱 通院の負担を軽減 | デジタルで治療の進み具合を正確に管理しています。 ご希望の方にはアプリを使ったリモート診療もご案内いたします。 |
| 🌱 お子様の成長力を活かした効果 | あごの成長期に合わせて理想的な歯並びへ導き、ソフトな力で自然にあごを広げることができます。 |

デメリットも正直に
| ⏱ 治療有効期間が2年 | インビザライン・ファーストは最大2年が上限です(大人用は5年)。正しい診断と、お子様の確実な装着が成功のカギになります。 |
|---|---|
| 🕐 装着時間が長い | 1日20〜22時間の装着が目安です。外している間は歯が戻ろうとするため、装着時間を守ることが治療効果に直結します。 |
| ⚠️ 壊れやすい | お子様は歯の高さが短く、大人より壊れやすいです。特に歯が生え切っていない時期は注意が必要で、再作成には費用と時間がかかります。 |
| 💴 費用が高額 | インビザライン社への作成料が含まれるため、ワイヤーや既製装置と比べてコストは高めです。 |
| 🦷 リスクがある | 適切な診断と計画があれば安全に行えますが、歯を動かす治療である以上、一定のリスクは伴います。 |
当院の矯正|安心×技術×経験
顎の成長をやさしくサポート
|“土台づくり”の大切さとは

将来の歯並びやかみ合わせを考えると、あごの骨がまだ柔らかい「7歳前後」に、あごの矯正を始めるのが理想的です。
この時期であれば、やさしい力で自然にあごを広げることができます。
ですが、小学校5年生頃になると、あごの骨はかなり硬くなるため、大きく広げるのが難しくなってしまいます。

当院の実際の流れをご紹介
むし歯予防の正しい知識(食事、歯磨き、フッ素など)


永久歯への生え変わりを待ちます

小臼歯をなるべく抜かないインビザライン治療(後期治療)



必要最小限の小児矯正があります
🚚 引っ越しの予定があっても、小児矯正はあきらめないでください

矯正治療を始めたいけれど、
転勤やお引っ越しがあるかもしれないから迷っています
そんなご相談を、私たちはよくお受けします。
当院では、
「転居の可能性があるので、必要最小限の小児矯正だけ行いたい」
というご要望にも対応しています。

今しかできない治療を、無理のない形で。
ご家庭のご事情にも寄り添いながら、治療プランをご提案いたします。
🩺 治療の前に、まずは検査から
どんな治療になるかは、実際にお口の中を見てみないと分かりません。
まずは一度ご来院いただき、
現在の状態を確認させていただきたいと思います。

ご兄弟であっても、歯や顎の状態・治療の難しさはそれぞれ異なります。
当院では、お一人おひとりに合わせたご提案を行っておりますので、お気軽にご相談ください。

インビザラインで小臼歯非抜歯

なぜインビザライン?
当院が推奨する明確な理由とは
「抜歯せずに治療できる可能性」
が広がります

当院では、インビザライン治療をおすすめしています。
その大きな理由のひとつが、
「小臼歯を抜かずに治療できるケースが増える」こと。
インビザラインは、歯を3次元的にコントロールできるため、スペースを効率よく作り出すことが可能です。
その結果、抜歯が回避できることがあるのです。

「なるべく抜歯したくない」とお考えの方には、特におすすめです。インビザライン・ファーストについては、 「インビザライン・ファースト」の専用ページで詳しくご紹介しています。

CT連携による正確な診断と設計
現在では、
CTレントゲンの情報(※下記画像参照)をインビザライン治療に活用できるようになりました。

- 歯の根の向きや位置まで正確に把握
- 骨の厚みも考慮した設計
- より安全で、より無理のない動かし方
が可能となり、治療の精度と安全性が飛躍的に向上しています。
当院が、ワイヤー矯正からインビザラインへ大きくシフトした最大の理由が、まさにこの進化です。

抜歯せずに治す選択肢が広がっています
近年、デジタル技術の進歩により、
歯の幅を精密に調整しながら、
下あごの犬歯と犬歯の間の幅(前歯部アーチ)を安全に広げることが可能になりました。

その結果、
以前なら抜歯が必要だったケースでも、
小臼歯を抜かずに治療できる可能性が大きく広がっています。

インビザラインは“任せきり”じゃない
すべての患者様の歯の動きを院長自身が0.1mm単位でシミュレーション。
- 歯の根の動きまで細かくチェック
- 骨の状態や成長も見越して調整
見た目ではわからない部分まで、
精密に設計された“完全オーダーメイド”のマウスピースを使用しています。

さらに当院では、インビザライン社が認定する「ファカルティ(※)」の監修を受けながら治療を進めています。
客観的な視点を取り入れることで、世界水準の精密な矯正治療を目指しています。
(※ファカルティ:インビザライン社が高度な知識・経験を認めた、教育・指導を担う歯科医師)
🎥 この動画は、実際にマウスピースを設計している様子です
当院では、
専用ソフトを用いて、1本1本の歯の動きを精密にシミュレーション。
このような高精度な治療計画を立てられるのは、
- インビザライン社のデジタル技術
- インビザライン治療の知識
- そして長いインビザライン治療経験
がそろっているからこそ、実現できることです。

インビザライン治療は“1本の歯の動かし方”を間違えるだけで、
思うように進まなくなる繊細な治療。
だからこそ、正確な診断力が重要です。

矯正はいつから始めるべき?
年齢別に最適な時期を解説
「いつから矯正を始めるべきか?」は、もっとも多いご相談のひとつです。
小児矯正の場合、目安となるのは「前歯が上下4本ずつ永久歯に生え替わるタイミング(およそ7〜8歳ごろ)」です。
あごの成長をうまく利用できる“成長発育期”にスタートすることで、抜歯のリスクを減らしやすくなります。
前歯が4本永久歯になったら、一度ご相談いただくことをおすすめしています。


小学生の歯並びが将来悪化することも
12歳を過ぎてから歯並びが乱れるケースもあります。
お子さまの歯並びが、小学校低学年ではきれいに見えても、
思春期に差しかかる12歳以降に急に乱れ始めることは、実は少なくありません。
特に、
歯が大きめのお子さまの場合、前期矯正では前歯は並びません。
永久歯がすべて生えそろってから
歯の幅を細かく調整し、精密に動かす治療が必要になることがあります。

矯正は“早ければいい”ではない
「早めに始めれば早く終わる」と思われがちですが、それが当てはまるのは、もともと難易度が低いケースに限られます。

難しい症例では、永久歯に交換後に本格的な治療が必要になる場合もあります。
当院では、年齢だけではなく、お口の状態と将来の変化を見越して、
ベストなタイミングをご提案しています。
「じゃあ成人してから矯正すればいいのでは?」と思ってしまいますが、成人の矯正にはリスクがあります。だからと言って低年齢から矯正を始めれば良いとも限りません。
以下にリスクについてまとめました。
| 成人矯正のリスク | 低年齢矯正のリスク |
|---|---|
| 骨が硬く、成長がないため、あごを広げることは難しい | 骨格の特徴がはっきりしていないので、正しく診断できない |
| 成長を利用できないため、上下のかみ合わせの改善が困難 | 骨が柔らかすぎるため、装置の副作用のリスクがある |
| 歯肉の状態が健康とは限らない | 治療期間が長くなりすぎる |
| 元の歯並びに合わせて、筋肉や骨格が完成しているため、後戻りしやすい | 6才臼歯が生える時期は、むし歯になりやすい危険な時期 |

開始時期の見極めが大事
|一人ひとりに最適な判断を
- むし歯リスクの変化
- 骨格の問題、難易度
- お口の癖の有無
- 性別
- ご本人とご家庭の状況
- 進学の状況 等

気になることがあれば、まずは一度ご来院ください。

「今、矯正を始めた方がいいのか分からない…」
「このまま様子を見ていて大丈夫?」
そんなお悩みをお持ちの方は、
ぜひ一度、当院までご相談にいらしてください。

初診時にはお口の状態を診断し、
早期矯正が必要かどうか、わかりやすく丁寧にご説明いたします。
小児矯正の前期治療とは?
目的とタイミングを徹底解説

10歳以下のお子さまを対象にした“骨格を整える治療”です。
まだ骨がやわらかく、永久歯が生えそろう前の“限られた時期”にしか行えない治療です。
この時期だからこそできること――
- あごの成長をやさしく導く
- 弱い力で少しずつあごを広げる
- 上あごと下あごのズレを整える
お子さまの自然な成長力を活かして、骨格そのもののバランスを整えるのが前期治療の目的です。

「前期治療だけで、きれいにしてほしい」というご希望があれば、前期治療の期間を延長し、可能な限りの対応を行っています。
しかし、前期治療は歯の大きさを変える治療ではありません。
ですから、前歯は「綺麗に並ぶ場合」と「綺麗に並ばない場合」があります。
前期治療は、
あくまで “あごの骨格を整える” 治療であり、
その後の後期治療(第2期矯正)では、
歯の幅や位置を精密に整える段階へと進みます。
前期治療の主な目的は、「あごの形を整えること」です。
前期治療の後、永久歯が以下のように問題なく生えてきた方の場合は、後期治療が不要となります。
- 上下の歯の大きさのバランスがとれている
- 生えてきた永久歯の大きさが大きすぎない
- 新しく生えてくる歯がねじれたり傾いたりしていない
- 親知らずが悪影響を与えていない
- 前期治療後に口元が出ていない
- 上下の咬み合わせにズレがない
- 舌の癖等がない
以下は、前期治療の重要性がわかる症例です。
既製品の装置による前期治療は、歯を精密に動かすことが難しく、限界もあります。ただし、比較的シンプルなケースでは、前期治療だけで歯並びが十分に整い、後期治療が不要になることがあります。そうなれば、治療期間も短く、費用の総額も抑えられます。

📸 注:下の写真のように、当院では前期治療だけで
歯並びがある程度、改善するお子さまも少なくありません。



⚠️ ただし、これは“とても幸運なケース”です。
歯の大きさがちょうどよく、永久歯がねじれたり傾いたりせずに生えてきた——そういうお子さまに限った話です。「前期治療だけで終わる」と最初から決めることはできません。
2つの前期治療プラン
|お子様に合う選び方とは?

インビザラインを使う前期治療
(オーダーメイド小児矯正)

現在、当院ではインビザラインファーストを用いた「オーダメイド小児矯正」をお勧めしています▶
その理由は、続く第2期治療で割安の【インビザライン フェイズ2】を利用できるため、より質の高い治療を、費用をおさえて受けられるからです。

導入から12年目を迎えました
インビザラインは、
ソフトな力で歯をやさしく、かつ正確に導くことができる矯正治療です。
この特性から、お子さまの育てる矯正(咬合誘導)とも非常に相性が良く、
当院では、数多くのお子さまの治療に活用しています。
- 既製品ではなく、一人ひとりのお口に合わせたオーダーメイド設計
- 適度な厚みで噛みごたえがあり、顎の成長をしっかりサポート
- やわらかく快適な装着感で、無理のない矯正を実現
インビザラインは、
「しっかり治したい」と「できるだけ快適に進めたい」
その両方をかなえる、小児矯正にとってより良い選択肢です。

今までは難しかった下顎の拡大も、インビザライン・ファーストを使うと容易にできます。



従来型の装置を使う前期矯正
(第一期矯正)
🛠 状況によって、既製品の装置を使った従来型の治療を行うこともあります。
お子さまの歯並びやあごの状態によっては、
下の写真のような既製品の矯正装置で対応できるケースもあります。

その場合、当院では従来型の矯正治療をご提案させていただくこともあります。

インビザラインとの違いに
ご注意ください
これらの装置は既製品であるため、
お子さま一人ひとりのお口にぴったり合うようには設計されていません。
そのため、
- 歯の動きのコントロール精度
- 治療の快適さや予測性
といった点で、オーダーメイドのインビザラインとは差があるのが実情です。

⚠️
対応できる症例には
限界もあります
K1やプレオルソXなどの既製品装置は、
一つひとつの歯を細かく・正確に動かすことは難しいため、
対応できる症例が限られる上に、インビザラインに比べて「合う・合わない」の個人差が大きいため、使用にあたっては慎重な見極めが必要です。⚠️
より精密な歯のコントロールが必要な場合は、インビザラインなどのオーダーメイド矯正が適しています。⚠️

主に就寝時のみ装着するので「話しにくい」「食べにくい」「歯磨きが大変」といった日常生活での負担は、ほとんどありません。
当院では、歯を動かさない期間中、LINEや、Dental Monitoring▶ で写真を送っていただくことで、通院回数を減らしていただくことが可能です。
永久歯が生えそろう時期まで前期治療を延長することもあります
実際のところ、当院では「前期治療の範囲で、できるだけきれいに整えてほしい」というご希望も多くいただきます。
そのため、可能な場合には、完全ではなくてもある程度の仕上がりになるように、永久歯が生えそろう時期まで前期治療を延長することもあります。
▶ 記事を開く
【前期治療だけで終わらせたい方へ】Invisalign First と従来型装置の違い|費用と延長できるケースの本音
実際には「前期治療だけで、できるだけ良いところまで整えば十分」というご家庭も多くいらっしゃいます。その場合、治療期間が固定されているファーストよりも、期限がなく費用が安い従来型の装置を選択するケースが多くなります。
前期治療を延長して、できるだけ本格矯正に進まなくても、まあまあOKという状態を目指すための取り組みです。ただし、治療期間は長くなり、後期治療が必要になる場合もあります。
▶ 記事を開く

小児矯正の重要ポイント

当院では、矯正治療を始める前に、必ず「セファロレントゲン写真(頭部X線規格写真)」という横顔のレントゲンを撮影しています。
これは、お子さまの骨格のバランスや噛み合わせの状態、不正咬合の種類を正確に把握し、より適切な治療方針を立てるために欠かせない大切な検査です。

🏠 家のリフォームと同じように、矯正にも“準備と見極め”が必要です
家のリフォームを考えるとき、
いきなり工事に取り掛かることはありませんよね。
まずは現地を測り、
・今の状態を正確に知る
・いくつかのプランを比べる
・納得したうえで着工する
という流れが一般的です。

矯正も、
まさにこの考え方が大切です
治療を始める前に、当院では
●横顔のレントゲン分析を含む各種検査を実施
●お子さまの状態に合わせた複数の治療プランを作成
●それぞれのメリット・デメリットを丁寧にご説明
したうえで、
ご納得いただいてから治療をスタートしています。
「検査から診断、治療方針までがセットになった“設計図”」
これが、安心して進める矯正の第一歩です。

ひとことで「出っ歯」と言っても、実はさまざまなタイプがあります(※上図参照)。
まずは、どのタイプに当てはまるのかを正しく診断し、それに応じた装置を選んで治療を進めていく必要があります。
そのためにも、「①検査 → ②診断 → ③治療」というステップは非常に重要です。適切な装置をご提案し、効果的に治療を進めるための大切なプロセスです。

「どのお子さまにも同じ装置」
ではありません
検査と診断をもとに、“最適な選択”を行っています
💡 当院の考え方
「どんな場合でもマイオブレースと訓練を行います」といった決まったパターンは「?」と考えています。
お子さま一人ひとりのお口の状態・成長のスピード・歯の大きさ・あごの骨格はすべて異なります。決まった型に流し込んで焼くたこ焼きのようなやり方では、本当にその子に合った治療はできないと私たちは考えています。

- まず検査・診断をしっかり行うこと
- その結果をふまえ、最も適した装置や治療法を選ぶこと
- 当院では診断結果に基づいたオーダーメイドの治療方針をご提案しています。
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※姿勢が悪くて顎がズレている場合は、歯科以外の治療が必要になることもあります。

最適な矯正スケジュール

↓

↓

✅
前期治療だけで完了
比較的きれいな歯並びになるお子さまもいらっしゃいます。
➕
後期治療が必要な場合も
より美しい歯並びを目指す場合は「後期治療」を追加。前期治療でバランスが整っているため、比較的短期間で仕上げられることが多いです。
具体的にはこのような感じになります。
前期治療前

↓
前期治療終了時

↓
インビザラインによる後期治療

後期治療は必要?不要?
前期治療が終了した時点で、
お子さまのお口の状態についてご説明いたします。
そのうえで、
後期治療(第二期治療)を行うかどうかは、
患者様と保護者様のご判断にお任せしております。
🤝 無理なご提案はいたしませんので、ご安心ください
当院の治療例はこちらからご覧いただけます。
お口のお写真をLINEで送っていただくと、返信でご説明いたします。
※カウンセリングは無料です。
費用のご案内には資料(レントゲン等)が必要です。
当院では、無理に後期治療をおすすめすることはありません。
お子さまの将来とご家庭のお考えを大切にしながら、納得できる形で治療を進められるようサポートいたします。

こんな場合は後期治療がおすすめです

後期矯正とは、全ての永久歯を一つひとつ精密に動かす歯列矯正のことです。第2期矯正とも言われます。
- 前期矯正で咬み合わせを改善しきれなかった
- 永久歯がねじれたり、変な場所から生えてきた
- 前歯がきれいに並んでいない
- はえてきた永久歯が大きすぎた
- 前期矯正でお子様があまり装置をお使いにならなかった
- 成長に伴って新たな問題が発生した
- 最初はなかった親知らずができた
- 奥歯の咬み方が左右で異なっている
▼詳しくはこちらのブログをご覧ください。
小児矯正の進行ガイド|ステップごとにわかる治療の流れ

ステップごとにわかる治療の流れ

ご相談 → 診断・お見積り → 検証 → 治療 → 保定
このような順序で進めていただきます。
-
相談(歯ならびチェック)
まずは横顔のレントゲン写真を撮影します。
安全に治療を行うためには欠かせないステップです。正しい診断に基づき、治療計画を立ててリスク評価を行います。
- 横顔のレントゲン撮影+パノラマレントゲン撮影+歯型料を含む相談料:3,500円(税別)※お話だけの場合は、無料です。
- 歯型を取らずにスキャンを行う場合は、横顔のレントゲン撮影+パノラマレントゲン撮影+スキャン料を含む相談料:7,500円(税別)になりますが、検証料は4,500円(税別)安くなります。
-
分析結果
ご相談から約2週後、診断結果、治療方針や期間、費用についてお話しし、資料をお渡しします。所要時間は60分ほどです。
🧒
7歳〜スタートの場合
歯列育成から小臼歯非抜歯まで
トータル約5年
(7番目の歯が噛み合い、親知らず抜歯完了で終了)📐
後期治療(歯を動かす期間)
平均 1〜3年
(注:難症例の場合は、CTレントゲン、パノラマレントゲン、口腔内スキャンを先に行って、インビザライン社に正式にシミュレーション作成を依頼し、実際に設計してみないとわからない場合もあります。
その場合は、シミュレーション作成費用として4,500円(税別)の費用が必要です。
その後、当院で治療開始される場合には、基本料金から4,500円(税別)を差し引かせていただきます。
-
診断・見積もり
1お口の中の資料を採得します。顎の関節に問題がないか、外傷歯などがないかもチェックします。2診断通りで問題がないかさらに検証するため、数日お時間を頂戴いたします。3問題がなければ、診断時にご説明差し上げた方針でそのまま治療を開始いたします。
検証費用:50,000円(税別)
-
治療
①診断に基づき、適切な装置を用いて治療します。②前期治療で改善しきれなかった場合は、5年生〜中学生でご相談の上で後期治療に入ります。
治療中のご案内
- 🔩難易度が高い場合は、TAD(ミニスクリュー)を一時的に併用することがあります。治療途中で除去します。
- 🦷ご来院時には、治療・経過観察・唾液検査・筋機能訓練等を行います。
- 📅来院頻度は2〜3か月に1回が多いですが、処置内容によって月2回以上・6週間に1回・月1回等さまざまです。
- ⚠️装置の紛失・破損・MRI撮影による撤去の場合は、調整料に加え装置の実費が必要です。MRI撮影がある方はインビザライン治療がお勧めです。
- 🏥むし歯治療やクリーニングは保険診療になりますので、別途ご予約をお願いします。
-
保定
歯の移動が完了したら、保定に移ります。完全な治療終了は上の親知らずを抜き終わる19歳頃が一般的です。
⚠️ 後戻りにご注意ください
親知らずを抜かないとこのような後戻りを引き起こす▶ことがあります。特に小臼歯を抜歯せずに矯正を行った方はくれぐれもご注意ください。
成人矯正は後戻りするので、矯正後は保定装置を継続してお使いください。✅ 保定装置は美しい歯並びを守る最後の砦
日常生活で歯にはさまざまな力がかかります。歯並びをそろえておくためには保定装置が欠かせません。特に舌の癖が続く場合は、癖が治るまで絶対に必要です。
📅
定期検診
年に数回、保定装置の状態を確認します。
🦷
オーダーメイド保定装置
15,000円(税別)/1個・処置料別途。匠の技工士が精魂込めて作成しています。
★現在は透明なビベラリテーナー(2024年時点で、18,000円(税別)/2個、処置料金別途)もおすすめしています。
<ご参考:親知らず抜歯の必要性>
親知らずが将来の歯並びに影響を与えることがあります。当院では、親知らずも含めた全体的な設計を行い、治療後の安定した歯並びをめざします。

インビザラインの費用ガイド
|分割・ローン

- 治療費用:28万円〜86万円(税別)
- 症例の難易度により異なります。
- 通院ごとの観察料:1,000円(税別)
- 3Dスキャンを行う日:5,000円(税別)
分割払い(当院独自の無金利分割)
- 10万円以下:最大5回以内で分割可能
- 10万円超:最大10回以内で分割可能
- ✅ 利息はかかりません/均等でなくてもOK
クレジットカード利用可
デンタルローン(外部ローン)
- 年3%の低金利
- 最長120回まで分割可能
例:お子様の場合:月々約4,000円〜
大人の方:月々約7,000円〜
治療変更について
インビザライン社からの返金はありませんのでご了承ください。
万が一、インビザライン治療が困難となった場合、従来型装置に切り替え可能です。
⚠ 切り替え後は:
精度がやや下がる場合があります
歯の移動にリスクが生じる場合があります
切り替え後の費用:装置代は実費
調整料:毎回5,000円(税別)
その他の装置を使用の場合、料金は別途ご案内いたします。
・矯正については医療費控除が利用できます。詳しくは国税庁HPをご覧ください▶

安心してご相談いただくために
ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。
少し長いご説明となりましたが、
「お子さまにとって、今 本当に矯正が必要なのか?」を見極めるためには、
まずは正確な検査と診断が何よりも大切です。

まずは一度、お気軽にご相談ください。
検査結果をもとに、現在の状態や今後の治療の選択肢について
わかりやすくご説明させていただきます。
初回相談の流れ
どんなことを聞かれる?
どこまでできる?
- ご相談料:3,500円(税別) カウンセリングのみなら無料
- 検査内容・お口の状態に応じて、丁寧にアドバイスいたします

安心の体制とサポート
無理に治療をおすすめすることはありません。
まずは、お子さまの成長や歯並びについて、一緒に考えてみませんか?

長年、多くのお子様の成長を見守ってまいりました。「非抜歯でできる?」「簡単なケース?難しいケース?」等、検査結果よりお答えすることができるかと存じます。
アクセス
当院で行わない矯正|その理由

原則として、本来の位置から歯を大きくずらしてしまうような矯正治療はお引き受けしていません。🙇♀️
審美目的の場合は、美容外科もご検討下さい。参考 ▶
⚠️ 当院でお引き受けできないケース
① 口ゴボのケース
上下の前から4番目の歯を抜歯し、前歯を内側に入れて口元を下げる矯正治療
理由:下の動画のようなリスクがあるため
⇒ 他の矯正歯科へご紹介となります。
② 親知らずを抜歯しない非抜歯矯正のケース
理由:親知らずを抜かない分、余計に歯を削って矯正することは行わないと決めているため。
③ 重度の開咬のケース
理由:非常に難易度が高く、後戻りもしやすいため。
⇒ ジョイスマイル矯正歯科さんへご紹介

④ 成長期の骨格性の下顎前突・偏位で、将来外科矯正が必要なケース

理由:当医院では外科矯正が保険ではできないため。
⇒ くろだ歯科・矯正歯科さんへご紹介 ★外科矯正は豊中市では、くろだ歯科・矯正歯科さんにおいて保険適応で行うことができます▶
🦷 骨格性の受け口(成長期)について
★ 骨と骨のすき間が閉じてしまう前に、ファイシャルマスク▶やチンキャップ等の大きな矯正装置を使って、成長をコントロールしながら成長が止まるまで矯正する必要があります。

日本を代表する矯正歯科医も、このケースでは「初診から完了までの定期観察期間など、治療以外のすべての管理を含めれば、10年以上通院することも珍しいことではありません。▶ と書いておられます。

前期矯正を行っても、中学生でまた受け口になることがあります。これは矯正の後戻りではなく、下顎の成長が原因です。身長の伸びを止めることができないのと同じで、下顎の成長を止めることはできません。
下顎が上顎に対して大きく成長してしまった場合には、外科矯正治療 ▶が必要になります。私達は外科矯正治療の可能性が少しでもあれば、治療の一貫性を考え、上記の矯正歯科をご紹介しています。御理解いただければ幸いです。🙇♀️
✅ 成人の場合は、下顎の成長がないため、当院でも受け口の矯正を行っています。
最後になりましたが、私個人としては、口ゴボや受け口は悪いとは思っていません。理由はこちら▶
よくあるご質問
Q
小児矯正は何歳から始めるべきですか?
▼
Q
第1期治療をしたら、必ず第2期(本格矯正)が必要になりますか?
▼
Q
子どもの矯正は痛くないですか?
▼
Q
費用はどのくらいかかりますか?
▼
Q
学校の歯科検診で「要矯正」と言われました。すぐ受診すべきですか?
▼
Q
土日も診療していますか?
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