ティーン矯正のリスクと注意点|「始める前」に知っておくべき現実
ティーン矯正は、
成長を利用できる大きなメリットがある一方で、
大人とは違う特有のリスクも存在します。
ここでは、不安を煽るためではなく、
判断を誤らないための事実として整理します。
目次
注意点① 親知らずは「後から効いてくる原因」
中高生の時点では、
親知らずはまだ骨の中にあり、問題が見えにくいことが多くあります。
しかし、
- 奥歯を前に押す力
- 歯列全体のドミノ倒し
- 後戻りの引き金
として、将来に影響するケースは少なくありません。
重要ポイント
ティーン矯正では、「今どうか」ではなく「将来どうなるか」を見据えた設計が必要です。
注意点② 歯根と骨の関係は「見えないまま動かしてはいけない」
歯は、どこにでも自由に動かせるわけではありません。
歯根は骨の中に収まっている必要があります。
成長期でも、
- 骨の厚みが薄い部位
- 歯根の向きが悪い部位
があります。
注意:
歯根の位置を確認せずに歯を動かすと、
歯ぐきが下がる・歯根が露出するリスクがあります。
歯根の位置を確認せずに歯を動かすと、
歯ぐきが下がる・歯根が露出するリスクがあります。
注意点③ 「部分的に整える」は後戻りの原因になりやすい
前歯だけが気になる場合、
「前歯だけ動かせばいい」と考えがちです。
しかし、実際には、
- 噛み合わせのバランス
- 奥歯の傾き
- 顎の成長方向
が絡み合っています。
部分的な修正は、
一時的に見た目が良くなるだけで、
成長とともに崩れるケースがあります。
注意点④ 後戻りは「失敗」ではないが「設計不足」は問題
矯正後に歯が動こうとする力は、
生体として自然な反応です。
問題になるのは、
- 保定を前提にしていない
- 後戻りを想定していない
という設計です。
当院の方針
治療の終わりは「ゴール」ではなく、
安定のスタートと考えています。
注意点⑤ 成長は味方にも、リスクにもなる
成長期は、
顎が変化し、歯が生え替わり、噛み合わせが変わります。
これは、
- 正しく設計すれば大きな味方
- 誤れば計画を崩す要因
の両面を持っています。
そのため当院では、
- セファロ分析で成長方向を把握
- 必要に応じてCTで安全域を確認
- 再設計できる余白を残す
という前提で治療を行います。
まとめ|リスクを「管理できるか」が分かれ目
ティーン矯正にリスクがない治療はありません。
重要なのは、
- リスクを事前に理解しているか
- 設計に反映されているか
- 途中で修正できる体制があるか
当院では、
「起こり得ること」を前提に、起きない設計を重ねています。
※治療の可否・進め方は、成長段階や症例により異なります。