矯正治療でCT撮影が必要な理由|見えない部分まで診ることで安全な治療

「矯正を始める前に、CT撮影が必要です」と言われたとき、こう思いませんでしたか?

「歯科でCTなんて必要なの?」「レントゲンじゃダメなの?」

もっともな疑問です。でも、CT診断には理由があります。
この記事では、当院がCT診断を行う理由を、できるだけわかりやすくお伝えします。


目次

レントゲンとCTの違い、ひと言で言うと?

レントゲンは「影絵」、CTは「断面図」です。

レントゲン写真は、体の中をX線が通り抜けた影を、一枚の平面に映し出します。歯の大まかな形や位置はわかりますが、「奥行き」や「立体的な構造」はわかりません。

一方、CT(コンピュータ断層撮影)は体をぐるりと360度スキャンして、スライスした断面画像を何百枚も撮影します。パソコン上で3次元の立体画像を作ることができるため、歯の根っこの形・骨の厚み・歯が埋まっている向きなどを、あらゆる角度から確認できます。

📌 ポイント
レントゲン=平面の影絵 → 「だいたいの位置」はわかる
CT=立体の断面図 → 「奥行き・根の形・骨の状態」まで正確にわかる

矯正治療でCTが必要な3つの理由

① 歯の根っこが、どこにあるかを知るため

私たちが口の中で見えているのは、歯の「冠(かぶせている部分)」だけです。でも歯の本体は、歯ぐきの中に深く埋まった「根っこ」にあります。

矯正治療は、この見えない根っこを動かす治療です。根っこが骨の中でどんな形をしているか、どの向きを向いているかがわからないまま治療を進めると、根っこが骨の外に飛び出したり、隣の歯の根っこに接触するリスクがあります。

CTで立体的に確認することで、「この歯はどのくらい・どの方向に動かせるか」を安全に設計できます。

② 骨の厚みを確認するため

歯を動かす「空間」は、骨の中にあります。骨が厚ければ歯はある程度自由に動けますが、骨が薄い場所では慎重に動かす必要があります。

レントゲンでは骨の厚みを正確に測れません。CTがあって初めて、「ここは薄いから、この方向には動かしすぎてはいけない」という設計ができます。

特に前歯の根っこは、骨が薄くなりやすい場所です。インビザラインの治療設計では、この情報が治療の安全性を大きく左右します。

③ 埋まっている歯(埋伏歯)の状態を把握するため

まだ歯ぐきの中に埋まって出てこられていない歯を「埋伏歯(まいふくし)」と言います。特に犬歯(糸切り歯)は埋伏になりやすく、放置すると隣の歯の根っこを傷つけることがあります。

CTがあれば、埋伏歯がどの向きで、どの深さに埋まっているかを正確に把握できます。「そのまま自然に出てくるのを待つか」「引っ張って誘導するか」「外科的な処置が必要か」という判断も、CTなしでは難しい判断です。

当院のCT診断の考え方:「動かしすぎない」ための診断

当院では、インビザライン治療を始める前に必ずCT撮影を行っています。

その理由は、「できるだけ歯を無理に動かさない治療」を設計するためです。

CT画像を見ながら、骨の状態・根っこの形・歯が収まる空間を確認し、「この歯はここまで動かせる」「この方向への移動は慎重にすべき」という設計を一人ひとり行います。

歯を無理に動かすと、根っこが短くなる「歯根吸収(しこんきゅうしゅう)」という現象が起きることがあります。CTで事前に骨や根っこの状態を把握しておくことで、このリスクを最小限に抑えることができます。

💡 院長のひと言
CTは「治療の地図」です。地図なしで山道を歩くよりも、地図を持ってから歩くほうが安全で、無駄な回り道も少ない。CT診断はそういうものだと思っています。

CTだけじゃない。セファロ分析との組み合わせ

当院では、CTに加えて「セファロ(頭部X線規格写真)」の分析も行います。

セファロとは、頭全体を横から撮影した特殊なレントゲン写真のことです。顎の骨格の形・前後のバランス・上下の歯の傾き角度などを計測して、「歯だけの問題か、骨格全体の問題か」を診断します。

骨格のズレが大きい場合、歯を動かすだけでは限界があります。逆に骨格のバランスが整っていれば、歯の移動量を最小限に抑えた自然な治療設計が可能です。

CT(歯・骨の立体情報)+セファロ(骨格のバランス)という2つの情報を組み合わせることで、より精度の高い診断ができます。

CT撮影についてよくある質問

Q. 放射線量は心配ありませんか?

歯科用CTの被ばく量は、胸部CTと比べると非常に少量です。一般的に、飛行機で東京〜ニューヨークを往復したときに受ける宇宙線と同程度かそれ以下とされています。治療の安全性を確保するためのメリットと比較して、適切な範囲と考えています。不安な方はお気軽にご相談ください。

Q. 子どもにもCTは必要ですか?

すべてのケースで必要というわけではありません。埋伏歯が疑われる場合や、骨格の診断が必要と判断した場合に撮影をお勧めします。診察時に必要性を丁寧にご説明します。

Q. 費用はかかりますか?

CT撮影・セファロ撮影・診断は、当院の矯正精密検査に含まれています。検査費用については料金ページをご覧ください。

まとめ

CT診断は、矯正治療を安全に・無駄なく進めるための「地図」です。

  • 歯の根っこの形・向きを立体的に把握できる
  • 骨の厚みを確認して、移動量を安全に設計できる
  • 埋伏歯の状態を正確に診断できる
  • セファロと組み合わせることで、骨格まで含めた精密診断ができる

「見えない部分まで診る」という姿勢が、歯を無理に動かさない治療につながると当院は考えています。

矯正を検討されている方は、まず無料相談にお越しください。CT診断の必要性についても、一人ひとり丁寧にご説明します。

まずは無料相談からどうぞ

CT診断・精密検査の内容・費用について、気軽にご質問ください。

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こむら矯正歯科
CT診断・セファロ分析による根拠ある設計をもとに、ワイヤーを使わない矯正治療を提供しています。 「Delicate. Natural.」の理念のもと、健康的で自然な歯並びを大切にしています。 ▶ 公式サイトはこちら
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