低年齢で前歯を並べる際に注意すべきこと

インドの矯正歯科医による解説ビデオを見ると、犬歯の位置や動きが前歯にどのような影響を与えるのかが分かります。

犬歯は、歯列の中でも特に根が長く、顎の骨との関係が強い歯です。そのため、犬歯がどの位置にあり、どの方向へ動こうとしているかによって、前歯は大きな影響を受けます。
このような構造的な特徴があるため、前歯を犬歯にぶつけるように動かして並べる治療は、望ましい方法とは言えません。

歯の幅が大きい場合、早い段階で前歯だけを無理に並べようとすると、歯と歯の間だけでなく、歯の根の部分で干渉が起こりやすくなります。その結果、見た目は一時的に揃って見えても、歯根の位置に無理が生じてしまいます。

そのため、歯の幅が大きいケースでは、すべての永久歯が生えそろってから、歯列全体の幅やバランスを調整し、すべての歯を正確かつ細かく移動させる矯正治療を行い、前歯を並べていくことが重要になります。

特にお子様の矯正治療では、顎の中にまだ萌出していない永久歯が存在します。
この状態で前歯を無理に並べようとすると、ビデオで示されているように、前歯の歯根が犬歯の方向へ押されていく状況が起こり得ます。


これは、大人の矯正治療とは異なる、成長期特有の難しさです。

年齢に関わらず共通して言えることですが、歯の移動は計画的に、繊細に、精密に行う必要があります。
歯をどの順番で、どの方向に、どの程度動かすのかを正確に設計することが、将来の安定性につながります。

見た目だけを先に整えるのではなく、歯の根や将来の歯並びまで見据えた設計こそが、矯正治療において最も重要な要素です。

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こむら矯正歯科
CT診断・セファロ分析による根拠ある設計をもとに、ワイヤーを使わない矯正治療を提供しています。 「Delicate. Natural.」の理念のもと、健康的で自然な歯並びを大切にしています。 ▶ 公式サイトはこちら
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