歯列矯正を受けたら「すきっ歯」になってしまった!

目次

矯正で「すきっ歯」になる原因|治療前のシミュレーションが最重要

矯正治療を検討する方の中には、
「矯正したのにすきっ歯になった」「仕上がりに後悔している」「噛み合わせが悪くなった気がする」など、治療後のトラブルを心配される方が少なくありません。

結論として、矯正後にすきっ歯になってしまう原因の多くは、治療前の診断やシミュレーションが不十分だったことにあります。CT分析や歯の大きさの計測、顎の成長の予測がないまま治療を始めてしまうと、予想外のすき間や噛み合わせの問題が起こりやすくなります。

この記事では、すきっ歯ができてしまう原因と、後悔しないために必要な「事前シミュレーション」とインビザラインのデジタル分析について、わかりやすく解説します。

「歯列矯正 後悔」「歯列矯正 やらなきゃよかった」「歯列矯正 ブサイクになった」――
こんなネガティブなワードを検索で目にして、不安になったことはありませんか?

こうした声の多くは、「理想」と「現実」にギャップがあったケースです。

矯正治療で後悔しないために最も重要なのは、治療前にCTレントゲンを使用して、正確なシミュレーションを行うこと


事前に、

  • どんな変化が期待できるのか
  • 改善できること・できないこと
  • 副作用の可能性
    などをしっかり理解した上で、治療に進むかを判断することが大切です。

「本当に矯正するべきか迷っている」
そんな方も、どうぞお気軽にご相談ください。

矯正前はすきっ歯じゃないのに…治療後にすき間ができる5つの理由

もともと「すきっ歯」ではなかったのに、矯正治療を受けたらすきっ歯になってしまった、という場合は、以下のような原因が考えられます。

  • 小さい歯(矮小歯)があり、歯の大きさが揃っていない
  • 上下の歯の大きさのバランスが取れていない
  • 下顎が前方に成長して、上の前歯を裏から押してスキマができた
  • 予想以上に顎が広がった
  • 最初はなかった舌の癖が現れ、その影響でスキマができた
  • 治療過程において一時的にスキマができた
  • このようなケースでは、事前の精密な診断とシミュレーション、そして治療中の経過観察がとても重要です。

ワイヤー矯正でスキマができる理由〜なぜ想定外のすきっ歯になるのか〜

ワイヤー矯正では、歯のねじれを正すために、意図的にスキマを作ることがあります。
これは治療の一環であり、ある程度は想定内の処置です。

しかし、歯を一歯単位で包み込んで動かす「インビザライン矯正」と比べると、ワイヤー矯正は歯の移動のコントロールが難しいという特性があります。

特に舌で前歯を押す癖がある場合、前歯にスキマができやすくなる傾向があります。

さらに、

  • 歯の移動量の予測
  • 歯と歯の幅の微調整

などが難しいため、想定より大きなすき間ができてしまうケースもあります。

インビザラインなら“すきっ歯の予測”ができる理由|CTとデジタル計測の強み

下の画像をご覧ください。治療開始前に、デジタルで歯や顎の大きさ、歯の間隔を正確に計測します。これにより、治療後の歯のスキマの量をほぼ正確に予測できます。

シミュレーションでは、上の前歯の幅の合計が下の前歯より0.23mm大きいことがわかります。また、歯列の拡大量も正確に設定できるため、過度な拡大をほぼほぼ避けることができます。

こうした理由から、当院ではほとんどのケースでインビザライン治療をおすすめしています。

当院のインビザライン治療の方針

当院では、治療前に必ずCTレントゲン・3Dスキャン・歯の大きさの分析・上下の歯のバランス評価を行い、「どの程度すき間ができる可能性があるか」を事前に確認してから治療を開始します。インビザライン治療は、アライン社ファカルティによる監修を受けた治療計画で進めており、治療後の仕上がりの予測精度が高く、すきっ歯が起こりにくい点が大きな強みです。

矯正したのにすきっ歯になる理由を解説

矯正治療の流れ

矯正治療の基本的な流れについてご説明します。

  1. ガタガタを解いて歯並びをきれいにする(必要に応じて抜歯)
  2. 上下の歯をしっかり噛み合わせる
  3. スキマを閉じる
  4. リテーナーで歯の位置を固定し、後戻りを防ぐ

治療の目的は、患者さまに合った正常な噛み合わせと、きれいな歯並びを作ることです。ただし、上下の歯の大きさが合わない場合、すきっ歯になってしまうことがあります。その時は、歯を人工的に大きくしたり、反対側の歯を削ったりして調整することもあります。

すきっ歯になる理由

しかし、中には矯正治療を受けたにも関わらず、「すきっ歯」になってしまう方もいらっしゃいます。その理由としては、次の3つの場合が考えられます。

  1. リテーナーをつける期間が短すぎた場合
  2. 小臼歯を抜いたがスペースが埋まらなかった場合
  3. 舌の癖などによって「後戻り」が起きた場合

それぞれについて、解説していきます。

1.リテーナーをつける期間が短すぎた場合

矯正治療は、今までとは全く違う噛み合わせを1からつくるということです。歯やあごが新しい噛み合わせに馴染むまでは、歯が元の位置に戻らないように「リテーナー(矯正治療後の歯の位置を固定してくれる装置)」を装着する必要があります。正しい装着期間をつけていないと、前歯のスキマができてしまう可能性があります。

2.小臼歯を抜いたがスペースが埋まらなかった場合

歯が並ぶために十分なスペースがない場合、抜歯を伴う治療をすることがあります。通常は、空いたスペースに歯が移動して綺麗な歯並びになりますが、もともと上下の歯の大きさのバランスが悪い場合は、完全にスキマが埋まらず、すきっ歯に見えてしまうことがあります。

場合によっては、小臼歯を抜かない矯正方法の方がベターだった、ということもあります。しかし、これは推測に過ぎず、実際に診察しないと正確なことはわかりません。

当院では下の動画のようなシミュレーションで、本当に抜歯が必要かどうかを確認してから、インビザライン治療を行っています。

3.舌の癖などによって「後戻り」が起きた場合

矯正治療は歯並びと噛み合わせの改善はできますが、唇や舌、お口周りの筋肉は全く変わりません。「常に舌で前歯を押している」「よく頬杖をつく」といった、すきっ歯になりやすい癖がある場合は、せっかく矯正した歯列が徐々にずれて、後戻りをすることがあります。そのため、こうした癖も治療と同時に治す必要があります。

ただし、審美的理由で小臼歯を抜いて前歯を後退させた場合、舌が本来の位置にあると前歯が押されて前方に後戻りし、スキマができてしまうこともあります。これは舌の自然な位置を考えると、ある程度避けられないことでもあります。

すきっ歯にならないために

信頼できる歯科医院を選びましょう

例えば、歯科医師やスタッフに質問がしやすく、不安要素を潰していける環境かどうかも、ポイントだと思います。また、現状の分析や治療計画、矯正費用、期間、リテーナーをつける期間など、納得するまできちんと説明してくれるかも大切です。

加えて、口腔筋機能療法(MFT)ができるクリニックが良いでしょう。舌の癖のために歯並びが悪くなってしまっているような場合にも有効です。

歯科医院選びについては、こうした理由から、精度の高いインビザライン治療で良い結果をサイトで公表している歯科医院が望ましいと言えます▶

すきっ歯や抜歯後のスキマについては、インビザライン治療の注意点▶抜歯してから隙間が埋まるまでの期間について▶ でも詳しく解説しています。

大人のインビザライン矯正について詳しく知りたい方は 大人向けインビザライン矯正▶、中高生の方は ティーンの見えない矯正▶、小学生のお子さまには インビザラインファースト▶ のページもご覧ください。

矯正装置は正しい期間着用しましょう

矯正装置やリテーナーは見た目が気になったり、歯磨きの際に磨きにくかったり不便なところもありますが、早く外すと歯が元の位置に戻ってしまい、せっかくの治療の効果が失われる可能性があります。特に、前歯は後戻りしやすいです。

リテーナーには取り外しができる透明なマウスピースタイプもあるので、長く使うことを考え、歯科医と相談して選びましょう。

インビザラインのマウスピース矯正は簡単そうに見えますが、適切な種類の選択と、歯科医師の正確な指示が重要となります。

矯正後に後悔しないために

私の知人はCTが利用できないマウスピース矯正を選択して…不満が残る結果になってしまいました😭

https://komura.jp/blog/インビザライン治療の注意点

すきっ歯の矯正に関するよくある質問

Q. ワイヤー矯正とインビザラインで、すきっ歯になりやすいのはどちらですか?
A. 歯の移動量や歯の幅をデジタルで管理できるインビザラインの方が、仕上がりのすき間をコントロールしやすい傾向があります。ただし、どちらが良いかはお口の状態や骨格によって異なるため、CTを用いた診断が欠かせません。

Q. 矯正直後に少しすき間があるのは失敗でしょうか?
A. 治療の途中や終了直後に一時的なすき間が見られることはあります。重要なのは、事前の分析で「最終的にどの程度のすき間が残るか」を説明されているかどうかです。不安な場合は、治療計画のシミュレーションをもう一度確認してもらいましょう。

Q. すきっ歯になるリスクをできるだけ避けたいのですが、何を確認すればいいですか?
A. CTレントゲンの有無、歯のサイズ分析や上下のバランス評価を行っているか、シミュレーション画像を見せてもらえるか、などを確認してみてください。こうした工程がない場合、すき間の予測が難しくなり、後悔につながる可能性があります。

みなさんは矯正治療をスタートする前に、例えばこんな説明を受けておられるでしょうか?

人間の横顔は大きく分けて、下の3つのパターンに分かれます。

顔面タイプ

矯正治療でドリコの人をメジオやブレーキーに変化させることは、実はできません。また、一般的にドリコタイプの方はスキマが埋まりやすく、ブレーキータイプの方はスキマは埋まりにくいです。Eラインもそれぞれで当然変わってきます。

これは、矯正治療において基本的なことです。治療開始前に説明を受けているかどうか、今一度お確かめ下さい。

治療を迷っておられる場合は、当院でわかる範囲でお答えいたしますので、お気軽にご相談ください。

すきっ歯や仕上がりの不安がある方へ

矯正治療は「どの歯科医院を選ぶか」で結果が大きく変わります。診断やシミュレーションについて不安がある方、すでに治療中で仕上がりが心配な方も、ご相談いただければ可能な範囲で現在のお口の状態からすきっ歯のリスクをお伝えします。


1. お電話の方はこちらからご予約ください▶ 0120-55-8249

2. 月・火・水・木の15:30まで(夏休み期間はお電話ください)にご来院の方はこちらからご予約ください

3. 歯並びの問診票はこちらからご記入ください

◎診療時間

【月、火、水】10:00~12:40、14:30~18:40
【金】14:30~18:40 
【土】10:00~12:40、14:30~16:30
   (16:40~17:40は矯正のみ
【木、日祝】休診

(日曜日は月3回、矯正のみ診療 10:00~12:40)

◎当院は完全予約制です。ご来院前に0120-55-8249 or 15:30までのネット予約にて、ご予約を必ずお願いします(電話受付は平日は18時まで、土曜日は17時まで)。

当医院では、1995年より小児歯科+矯正歯科として、強い歯を育て、美しい歯並びを造り、守ってまいりました。

これまで13500人以上のご来院があり、矯正においては1900人以上です。

2010年頃から こどもさんのむし歯が少なくなり、インビザライン矯正をご希望される方が増えたため、現在では予防歯科+矯正歯科が私たちのメインの仕事になっています。

当医院は岡町駅(阪急宝塚線)から東へ徒歩12分です。医院前に4台、医院の東隣にある白い大きな家の地下に3台の駐車場(ノーマルのアルファードの車高OK)があります。

 桃山台、緑地公園、宝塚、箕面、茨木、吹田、伊丹、少路など、近隣以外からの患者様もいらっしゃいます。

https://komura.jp/blog/抜歯してから隙間が埋まるまでの期間について
類似の記事がありますので良ければご覧ください。

インビザライン公式HPに掲載されました!

こむら小児歯科・矯正歯科でインビザライン・システムによる歯並び治療を行ったケースが2018年にインビザライン公式サイト:Align Global Galleryに#591番、Dr T. Komuraとして世界で591番目、大阪府では3番目に掲載されました▶

インビザライン・ファカルティとは、米国アライン・テクノロジー社公認の講師の資格で、日本全国で約20名の歯科医がファカルティ(指導医)として認定されています。
インビザラインの診断や治療技術、治療経験などについてセミナーを通して他のインビザラインドクターに指導しています。
当院では院長が立てた計画をインビザライン・ファカルティに監修していただくことで「本物のインビザライン」をご提供致します。

2022年にインビザライン社のプラチナステータス
そして2023年にはプラチナエリートステータスを取得しました。

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こむら矯正歯科
CT診断・セファロ分析による根拠ある設計をもとに、ワイヤーを使わない矯正治療を提供しています。 「Delicate. Natural.」の理念のもと、健康的で自然な歯並びを大切にしています。 ▶ 公式サイトはこちら
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