親知らずの影響

親知らずの影響で奥歯が倒れる?|前歯だけの部分矯正が危険な理由

親知らずによる歯の傾き
親知らずに押されて、奥歯から前歯まで「ドミノ倒し」のように傾いているケースが多く見られます
目次

⚠️ 見落とされがちな重大なリスク

実は、親知らずに押されて歯が前に傾いてしまっている大人が非常に多いです。

このようなケースで、前歯だけの部分矯正を行っても、奥歯から歯のドミノ倒しが前歯まで波及して、後戻りしてしまう可能性があります。

親知らずが歯並びに与える影響

親知らずの影響イメージ

親知らずが引き起こす問題

1. 奥歯の前方傾斜

親知らずが横向きに生えていると、その前の第2大臼歯(7番目の歯)を前方に押します。この力により、奥歯が前に傾いてしまいます。

2. ドミノ効果

7番目の歯が傾くと、その前の6番目、5番目の歯も順番に前方に傾いていきます。これが「ドミノ倒し」のように連鎖します。

3. 前歯への影響

奥歯の傾きが前歯まで伝わり、前歯が前に出たり、ガタガタになったりします。

4. スペースの減少

歯が傾くことで、歯列全体のスペースが減少し、歯並びがさらに悪化します。

なぜ部分矯正では対応できないのか

前歯だけの部分矯正では、根本的な原因(奥歯の傾き)が解決されません

部分矯正の限界

  1. 奥歯の傾きが残る:
    前歯だけを並べても、奥歯が前に傾いたままだと、前歯を後ろから押し続ける力が働きます
  2. 後戻りのリスクが高い:
    治療後、保定装置を外すと、奥歯の力で前歯が元の位置に戻ってしまう可能性が高いです
  3. 噛み合わせの問題:
    前歯だけを動かすと、奥歯との噛み合わせが合わなくなることがあります
  4. 長期的な安定性がない:
    一時的には見た目が改善されても、数年後に再び乱れる可能性があります

CTやセファロなしでは傾きがわからない

CTで確認した歯の傾き
歯の根を明示しないと、奥歯が傾いているかどうかもはっきりとはわかりません

口の中を見ただけでは、歯がどの程度傾いているかを正確に把握することはできません。

CTやセファロレントゲンで歯の根の向きと骨の状態を確認して、初めて「この歯は○度傾いている」と正確に診断できるのです。

全体矯正が必要な理由

全体矯正で行うこと

1. 親知らずの抜歯

まず、原因となっている親知らずを抜歯します。これにより、奥歯を正しい位置に戻すためのスペースが確保されます。

2. 奥歯の起立

傾いた奥歯を正しい角度に起こします。これが最も重要なステップです。

3. 全体の配列

奥歯が正しい位置に戻ったら、その上で前歯を含めた全体の歯並びを整えます。

4. 安定した噛み合わせ

奥歯から前歯まで、すべての歯が正しく噛み合うように調整します。

実際の治療例

症例:親知らずの影響で奥歯が傾いていたケース

親知らずを抜歯後、全体矯正で奥歯を起立させ、前歯を含めた全体の歯並びを改善しました。

Before/After

症例01-右

Before/After

症例01-前

Before/After

症例01-左

下の7番目の歯(第2大臼歯)を良い位置に精密に導くことができました。
奥歯が正しい位置に戻ることで、前歯の安定性も大幅に向上しました。

親知らずの抜歯について

抜歯のタイミング

矯正治療を始める前、または治療の早い段階で抜歯することをお勧めします。

理由:
・親知らずがある限り、奥歯を押す力が働き続けるため
・治療中に親知らずが生えてくると、計画が狂う可能性があるため
・若いうちの方が抜歯後の回復が早いため

抜歯が難しいケース

親知らずが深い位置にあったり、神経に近い場合は、大学病院の口腔外科をご紹介しています。
安全第一で対応しますので、ご安心ください。

よくある質問

Q1. 親知らずが生えていなくても抜く必要がありますか?

A. レントゲンで親知らずが骨の中にあり、横向きに生えている場合は、将来的に問題を起こす可能性が高いため、抜歯をお勧めすることがあります。ただし、全てのケースで必要というわけではなく、位置や向きによって判断します。

Q2. 親知らずを抜かずに矯正できませんか?

A. 親知らずがまっすぐ生えており、奥歯を押していない場合は、抜歯せずに矯正できることもあります。ただし、横向きに生えている場合や、スペースが不足している場合は、抜歯が必要になることが多いです。

Q3. すでに親知らずを抜いていますが、奥歯は傾いたままですか?

A. 親知らずを抜いても、すでに傾いてしまった奥歯は自然には元に戻りません。矯正治療で意図的に起立させる必要があります。

Q4. 前歯だけの部分矯正を他院で勧められました

A. 部分矯正は費用が安く、期間も短いため魅力的ですが、奥歯の傾きがある場合は後戻りのリスクが高いです。セカンドオピニオンとして、当院でCTとセファロ分析による詳しい診断を受けることをお勧めします。

当院の診断プロセス

奥歯の傾きを正確に診断

  1. セファロレントゲン撮影
    横顔全体の骨格と歯の角度を計測
  2. CTレントゲン撮影
    歯根の向きと骨の状態を三次元的に確認
  3. 精密な角度測定
    各歯の傾きを数値で把握
  4. 治療計画の立案
    全体矯正が必要か、部分矯正で対応可能かを判断
  5. リスクの説明
    部分矯正を選択した場合の後戻りリスクについて詳しく説明

まとめ

  • 親知らずに押されて奥歯が傾いているケースは非常に多い
  • 奥歯の傾きは「ドミノ倒し」のように前歯まで影響する
  • 前歯だけの部分矯正では根本的な解決にならない
  • CTやセファロなしでは正確な傾きの診断ができない
  • 全体矯正で奥歯から正しく治すことが長期的な安定につながる
  • 親知らずの抜歯は矯正前または早期に行うのが理想的

親知らずの影響も含めた精密診断をご希望の方へ

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こむら矯正歯科
CT診断・セファロ分析による根拠ある設計をもとに、ワイヤーを使わない矯正治療を提供しています。 「Delicate. Natural.」の理念のもと、健康的で自然な歯並びを大切にしています。 ▶ 公式サイトはこちら
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