
矯正治療を始められる方の多くが、「歯がまっすぐきれいに並ぶこと」を目標にお越しになります。これはもちろん大切な目標ですが、当院は治療の最終ゴールを「個性正常咬合」と呼んでいます。本記事では、その考え方をお伝えします。
(1) 「まっすぐ」と「機能的に良い」は違う
歯並びを写真で見て「まっすぐ」と評価できることと、上下の噛み合わせが日常生活で機能的に働いていることは、別の話です。前歯がきれいに並んでいても、奥歯の噛み合わせが合っていなければ、長期的には不具合が出ます。当院は、見た目だけでなく、噛む・飲み込む・話すといった機能の面まで含めて整えます。
(2) 個性正常咬合 = その方にとって最適な噛み合わせ
お一人お一人、骨格・歯のサイズ・歯の数・口の形が違います。教科書的な「平均的な歯並び」を全員に当てはめることは、現実的ではありませんし、必ずしも患者さまの利益になりません。当院は、その方の骨格と歯の特徴を踏まえた、その方なりの「機能的に良い噛み合わせ」を目指します。
(3) 「完璧な並び」を求めすぎないこと
ミリ単位で完璧な配列を目指して無理に動かすと、歯根や歯肉に負担がかかります。歯の長期的な健康を考えると、ある程度の許容範囲を持って、機能と見た目のバランスをとることが大事です。これも個性正常咬合の考え方です。
「まっすぐ」を否定しているわけではありません。見た目を整えることはもちろん目指します。けれども、見た目だけを最終ゴールにせず、機能と長期的な健康も含めた総合的なゴールを設定する、というのが当院の考え方です。
ご質問はいつでもどうぞ。



