
お子さまの矯正治療は、骨や歯の成長を見ながら進めるため、大人の治療とは違う難しさがあります。「想定どおりに進まないことがある」という点を、事前にお伝えしておきます。
(1) 骨格の成長は予測しきれない
子どもの顔と顎は、思春期にかけて大きく成長します。CT・セファログラムで現在の状態は精密に診断できますが、これから何年で、どの方向に、どれだけ成長するかは、平均値からの推定です。実際の成長が予測と違うと、治療計画も修正が必要になります。
(2) 装置の使用時間が想定どおりに伸びない
子どもの装置使用は、本人の協力とご家庭のサポートに大きく依存します。装置がつらい、目立つのが気になる、といった理由で使用時間が短くなることがあります。その場合は我慢を強いるのではなく、原因を一緒に確認させてください。当院では、装置使用が伸びないときも、お子さま本人とのコミュニケーションを大事にして対応します。
(3) 治療途中の生え変わり
子どもの矯正中も、永久歯の生え変わりが続いています。生え変わりのタイミングや、どこに生えるかが想定とずれた場合は、その時点で計画を見直します。
(4) 一期治療と二期治療
子どもの矯正は「一期治療(乳歯と永久歯混在期)」と「二期治療(永久歯がそろってから)」の2段階で構成されることが多くあります。一期治療には、顎の成長を望ましい方向に導いたり、将来の抜歯の可能性を下げたりといった役割があります。そのうえで、永久歯が出そろう過程で再度ずれが生じた場合に、二期治療で仕上げていく流れになります。
「子どもの治療は、計画通りにきっちり進む」というよりは、「成長と歯の生え変わりに合わせて、その都度最適化していく」という性格の治療です。最初から最後まで、定期的にご来院いただく中で、計画を柔軟に修正していきます。
ご不明な点や、お子さまの様子で気になることがあれば、いつでもご相談ください。



