大人の矯正のリスク

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知っておくべき5つのリスク+1つの特徴

大人の矯正
リスクを理解したうえで、適切な診断と設計のもとで治療を進めることが重要です
目次

⚠️ はじめに

矯正治療は、歯並びと噛み合わせを改善する有効な治療法ですが、どんな医療にもリスクはあります。

大人の矯正では、組織の適応に時間がかかることがあり、いくつかの注意点が表面化しやすい傾向があります。

ただし、適切な診断・設計・経過観察、そして患者様の協力により、リスクは小さく抑えることが可能です。

この記事の目的:

リスクをお伝えすることで治療を避けていただくためではなく、正しく理解した上で、安全に治療を受けていただくためです。

事前に知っておくことで、治療中の判断が落ち着き、結果的に治療の安定性が高まります。

大人の矯正で知っておきたい「5つのリスク+1つの特徴」

リスク1: 歯根短縮(歯の根が短くなる)

歯根短縮とは

歯根短縮
歯根短縮が進むと、歯の寿命に影響する可能性があります

歯根短縮は、歯を動かす過程で歯の根の先端が吸収され、短くなる現象です。軽度の変化は比較的よく見られますが、問題になるのは中等度以上の変化が起きた場合です。

当院では、成人矯正では「どこまで動かすか」より先に「どこまで動かせるか」を確認し、歯根短縮のリスクを抑える設計を優先します。

インビザラインの方がリスクが低いと考える理由

一般に、インビザラインは「弱い力を段階的に」かけやすく、ワイヤー矯正で起こりやすいジグリングフォース(歯が揺さぶられるような力)がかかりにくい設計が可能です。
その結果として、歯根短縮のリスクを抑えやすいと当院では考えています。

起こりやすいケース

  • 強い力・急速な移動が加わる設計
  • 歯を大きく(長距離)動かす設計
  • 過去に外傷を受けた歯
  • 元々歯根が短い・細い歯

✓ 対策

  • 弱い力で動かす設計:無理な移動を避ける
  • CT診断:治療前に歯根の長さや形状を確認
  • 定期的な画像チェック:治療中の変化を早期に把握
  • 安全域の遵守:骨の中で動かせる範囲を守る

リスク2: 歯根露出(歯ぐきが下がる)

歯根露出とは

歯根露出
歯根が骨の外側へ出ると、歯ぐきが下がりやすくなります

歯根露出(歯肉退縮)は、歯ぐきが下がり、歯の根が露出してしまう状態です。設計が安全域を外れると起こりやすくなります。

起こりやすいケース

  • 歯を骨の外側へ動かす設計(特に前歯の前方傾斜)
  • 歯ぐきが薄い
  • 歯周状態に問題がある
  • 強いブラッシング圧

✓ 対策

  • CT診断:骨の厚みを確認し、安全域の中で設計する
  • 歯周管理:必要に応じて先に歯周治療
  • 清掃指導:過度なブラッシングを避ける
  • 無理な拡大をしない:骨の限界を超えない

リスク3: 後戻り

後戻りとは

後戻りは、治療で整えた歯が、時間の経過とともに元の方向へ戻ろうとする現象です。

後戻りを最小化するには、保定(リテーナー)と経過観察が不可欠です。

後戻りしやすい要因

  • 保定装置の装着不足
  • 過度な拡大や前方傾斜
  • 舌や口唇の癖(筋機能)
  • 親知らずの影響(必要に応じて評価)
  • 部分矯正(奥歯の条件が残る場合)

✓ 対策

  • 保定の徹底:治療後の装着計画を守る
  • 設計の妥当性:骨格と噛み合わせに合う範囲で整える
  • 必要に応じた再設計:軽微な変化の段階で調整する

関連記事:治療後の保定について▶

リスク4: 顎関節への負担(顎関節症)

顎関節症とは

顎関節症は、顎の関節や筋肉に負担がかかり、痛み・違和感・開口障害などが出る状態です。

症状の例

  • 顎が痛い
  • 口が開けづらい
  • カクカク音がする
  • 噛むと疲れる

矯正治療との関係

  • 矯正が直接の原因となるケースは多くありません
  • 元々の素因があり、治療中に症状が出ることがあります
  • 噛み合わせの設計が不適切だと負担になることがあります

✓ 対策

  • 治療前に顎関節と噛み合わせの状態を確認
  • 急激な変化を避け、段階的に調整
  • 症状が出たら早めに相談

リスク5: 歯髄壊死(神経が死ぬ)

歯髄壊死とは

歯髄壊死は、歯の中の神経(歯髄)の血流が低下し、機能が失われる状態です。

当院では、設計さえ間違えなければ、インビザラインの方が起こりにくいと考えています。
一方で、設計を間違ったインビザラインでは、時々耳にするのも事実です。

注意が必要なケース

  • 過去に歯をぶつけた歯
  • 神経に近い治療歴がある歯
  • 強い力・急速な移動が加わる設計
  • 長距離移動が必要な設計

✓ 対策

  • 設計の段階で無理をしない:安全域の中で移動計画を組む
  • 既往歴の把握:外傷歴・治療歴のある歯を事前に特定
  • 弱い力で段階的に:急速な移動を避ける
  • 早期発見:変色や違和感などの変化を早めに確認する

特徴: ブラックトライアングル(リスクというより起こりうる変化)

ブラックトライアングルは「仕方のないこと」でもあります

ブラックトライアングルは、歯と歯の間の歯ぐきの形態や、歯の形、歯周状態、年齢変化などの影響で見え方が変わることがあります。
当院では、これを「リスク」というより、起こりうる変化として正しく理解することが大切だと考えています。

ブラックトライアングルをゼロにするために無理な移動を行うと、むしろ歯根や歯ぐきへの負担が増えることがあります。

詳しくは、こちらをご参照ください:
ブラックトライアングルとは?▶

当院でのリスク管理

5つの柱

  1. 精密診断:セファロ分析とCT診断でリスクを事前に把握
  2. 安全域の設計:骨の中で動かせる範囲を守る
  3. 弱い力で段階的に:歯根短縮や歯髄への負担を抑える
  4. 定期チェック:変化を早期に把握し、必要なら調整する
  5. 保定:治療後の維持までを治療の一部として設計する

まとめ

大人の矯正で大切なこと

  • リスクは「ゼロ」にはできないが、設計と管理で小さくできる
  • 歯根短縮は、インビザラインの方がリスクを抑えやすい(ジグリングフォースがかかりにくい設計が可能)
  • 歯髄壊死は、設計を間違えなければ起こりにくいが、設計不備のインビザラインでは起こりうる
  • ブラックトライアングルは「リスク」というより、起こりうる変化として理解する
  • 重要なのは、精密診断・安全域・経過観察・保定

これらは、精密診断・適切な設計・定期的なチェック・患者様の協力により、最小限に抑えることができます

リスクを最小限に抑えた矯正治療をお考えの方へ

当院では、リスクを正直にお伝えした上で、精密診断と安全な設計により、治療の安定性を高めます。

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こむら矯正歯科
CT診断・セファロ分析による根拠ある設計をもとに、ワイヤーを使わない矯正治療を提供しています。 「Delicate. Natural.」の理念のもと、健康的で自然な歯並びを大切にしています。 ▶ 公式サイトはこちら
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