当院の小児矯正の基本の流れは、まずインビザライン ファーストであごを広げ、永久歯がそろってからフェーズ2で歯の幅を正確に測って並べる、という二段階です。ただし、歯が小さめのお子さまは、ファーストで広げた結果、フェーズ2なしで並ぶことがあります。あごを広げるには限度があるので、歯が大きめのお子さまはフェーズ2が必要になるケースが多くなります。どちらになるかは、永久歯が生えそろって歯の幅が正確に測れてから確定します。
歯並びのご相談はお気軽に
LINEで無料相談当院の基本の流れ ― まず広げる、次に測って並べる
小学生の時期(乳歯と永久歯がまざる時期)に行うインビザライン ファーストは、あごの成長を活かして、永久歯が並ぶための場所を広げる治療です。この段階では、永久歯の抜歯は行いません。永久歯を削って幅を調整すること(ディスキング)もほぼ行いません。この段階の主な仕事は、あごを広げて土台を整えることです。
永久歯が生えそろうと、歯の一本一本の幅を正確に測れるようになります。そこで初めて、広げた場所に対して歯がどれだけ足りないか、あるいは足りているかが分かります。足りない分を調整して最終的に並べるのが、フェーズ2(第二期)です。
つまり、ファーストは土台づくり、フェーズ2は仕上げです。土台を広げた結果、仕上げが要らなくなる方もいれば、仕上げが必要になる方もいます。
狭いお部屋に、椅子を28個並べる話
前歯が生えかわった頃のお子さまの保護者さまに、当院ではこんな例えをお話ししています。
狭いお部屋に、椅子を28個並べるとお考えください。ただし、全部の椅子が届くのは数年後です。いまは8個しかありません。
これから少しお部屋は広がるのですが、残りの大きめの椅子が届いたとき、そのままでは全部は入りません。まずはお部屋を大きくしておいて、椅子が全部届いてから大きさを調整し、きれいに並べる必要があります。
とりあえず8個をきれいに並べても、残りが届いた時点で、また動かし直す必要が出てきます。8個を無理に並べて壁に穴を空けてしまっては、元も子もありません。
なので、いまは8個を無理に並べず、ほどほどの場所に置いておく方がよいのです。
ファーストだけで終わる方 ― 歯が小さめの場合
届いた椅子が小さければ、広げたお部屋にそのまま収まります。歯の大きさが小さめのお子さまは、ファーストであごを広げた結果、永久歯が生えてきたときにフェーズ2なしで並ぶことがあります。
ただし、歯を動かし終わった日が「完成」ではありません。永久歯がそろい、噛み合わせと成長後のあごの関係を確認し、親知らずの抜歯も含めて追加の治療が要らないと判断できるまで、経過を見ます。当院がどこを完成と呼んでいるかは、小児矯正はいつ終わるのか ― 当院が「完成」と呼ぶ状態に書きました。
フェーズ2が必要になる方 ― 歯が大きめの場合
あごを広げるには限度があります。椅子が大きければ、お部屋を広げられるだけ広げても、入りきらない分が出てきます。歯が大きめのお子さまは、ファーストで土台を整えたうえで、フェーズ2で歯の幅を正確に測り、足りない分を調整して並べる流れになることが多いです。
調整の方法には、歯と歯の間のエナメル質をごくわずかに削って幅を合わせるディスキングがあります。歯とあごの大きさの差が大きい場合には、抜歯が必要になることもあります。どの方法になるかは、歯の幅が正確に測れてから決めます。
歯の大きさは生まれつきの特徴で、保護者の方の関わり方やお子さまのせいではありません。歯の大きさとフェーズ2の関係は、歯が大きい人は、第二期治療が必要でも詳しくお話ししています。
どちらになるかは、いつ分かるのか
椅子は、届いてみないと正確な大きさが分かりません。永久歯も同じで、生えてくる前のレントゲンやCTで大きさの見通しは立てられますが、幅をミリ単位で正確に測れるのは、生えそろってからです。
当院では、ファーストを始める前の精密検査(CT・セファロ)で、フェーズ2が必要になりそうかどうかの見通しをお伝えします。そのうえで、永久歯がそろった時点で歯の幅を測り、フェーズ2の要否を最終的に判断します。「ファーストをすればフェーズ2は要らない」と一律に言うことはしません。
ファーストで土台を広げておく意味
フェーズ2が必要になる方でも、小児期に土台を広げておくと、足りない分を調整する量が少なくて済むことがあります。お部屋が広いほど、椅子の大きさを調整する量が少なくて済むのと同じです。
また、インビザライン ファーストで始めた方は、インビザライン社の制度により、フェーズ2でコンプリヘンシブ フェーズ2パッケージを選べます。制度の内容はインビザラインファーストを選ぶと、第2期治療でコンプリヘンシブ フェーズ 2 パッケージを選べますに書きました。使える期限はフェーズ2は最初のマウスピースから10年以内なら使えますをご覧ください。費用は矯正料金のページに掲載しています。
よくあるご質問
前歯だけでも、先にきれいに並べてもらえませんか。
いま生えている前歯だけを無理に並べると、残りの永久歯が生えてきたときに動かし直すことになります。椅子の話でいう、8個を無理に並べるやり方にあたります。当院では、前歯はほどほどの位置にとどめ、あごを広げることを優先します。前歯の見た目が気になるお気持ちは、ご相談のときにお聞かせください。
きょうだいで、上の子はファーストだけで終わりました。下の子も同じですか。
同じとは限りません。きょうだいでも、歯の大きさとあごの大きさの組み合わせは一人ひとり違うからです。
フェーズ2が要らないと分かるのは、いつ頃ですか。
永久歯がそろう時期には個人差があります。ファーストの治療が終わったあとも定期的に経過を見て、永久歯の幅が測れた時点でお伝えします。見た目が並んでいても、親知らずの確認まで含めて完成と判断するまでは、経過観察を続けます。
お子さまの歯ならびで気になることがあれば、永久歯がそろう前に一度ご相談ください。いまのあごの大きさと、これから届く椅子の数をいっしょに確認するところから始めます。
※この記事は一般的な情報提供であり、お一人おひとりの診断・治療方針を示すものではありません。実際の判断は、診察のうえで行います。
当院では、マウスピース矯正装置としてインビザラインのみを使用しています。中国メーカーのマウスピース矯正装置は一切使用していません。使用している装置について▶
当院のインビザラインは、自由診療で用いる未承認医療機器です。医療広告ガイドラインに基づく表示は自由診療で用いる未承認医療機器についてをご覧ください。



